読書嫌いな子どもに、本を読ませたいお母さんのための心得

外出自粛が続く中、SNS上ではいろいろな『バトン』が流行っていますね。ギスギスして不安な毎日を過ごしながらも、ちょっとほっこりできるのが嬉しいです。
私に回ってきたのは、幼少期の写真を期間限定でアップするというもの。そして、『7日間ブックカバーチャレンジ』でした。

『7日間ブックカバーチャレンジ』とは、読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿する」というものです。

実はこのブックカバーチャレンジ、バトンが回っているのは知っていたのですが「回ってくるな、くるなー」と念じていたもの。

なぜなら私は子どもの頃から読書嫌いで、小学校の「読書の時間」にしか本を読む習慣がなかったんです。(学校ではいい子ちゃんだったので、授業時間はがんばっていました)
かと言って、漫画も率先して読むこともせず、天気のいい日はもちろん外遊び。雨の日は家で何をして過ごしていたのか覚えていませんが、読書をしていた記憶はございません(笑)

ここまで読書が苦手なことをアピールするのもどうかと思いますが、そんな訳でこのバトンが回ってくるのが恐かったのです。
読書好きの方からすると「はぁ?」と思われるかもしれませんが、こんな風に思っている人も世の中には多少いるんです。多分。

いざバトンを渡された時は、正直「えーっ!スルーしちゃおうかな?」と思いましたが、せっかくなのでチャレンジしてみることにしました。(こういうところは生真面目なんですねぇ)

読書が嫌いなのではなく、価値観が違っただけ?

このバトンのおかげで「私にとって読書とは」ということを考える良い機会になりました。

私の母は読書好き。
そんな母に子どもの頃から「本を読みなさい」と言われ続けてきました。

大人になってわかったのは、母の好きなジャンルの本が、私にとっては苦手だったということ。
現実の世界に意外と満足しているからか、非現実世界を描いた作品好きの母に勧められる本は、時間を割いてまで読みたいと思えず・・・。おまけに読むことを強制されるので「私は読書が好きじゃない!」と擦り込まれ、ある種のトラウマになっていることに気づきました。

価値観を人に押しつけるって、結構恐いことですねぇ。

好きな本は意外と読んでいた

ブックカバーチャレンジで7冊の本を選ぶことになって、改めて本棚を見回してみました。

当然、今は仕事関連の物がたくさんあります。片づけ・整理収納、インテリア関連の他、集客や経営関連まで。読書が苦手でも、仕事にしている「好きな分野」や、仕方がないけど必要に駆られて読む本が多数。

ブックカバーチャレンジ投稿用に選んだ本

でも、中には仕事とは全く関係のない本もありました。歴史物、結構好きです!
学校推薦図書とか、〇〇賞受賞作家作品には興味ないけど、好きな分野の本は自発的に読んでいることに気づいたんです。

大事なのは、無理強いしない環境作り

子どもに本を読ませたいのはなぜ?
国語の力をつけて欲しいから?

確かに、私の周りの読書好きは国語ができる人達でした。(なぜか数学が苦手なタイプが多かった気がする。そうじゃない方、ごめんなさい。)

本をたくさん読むと知識が増えて、物知りになって、世界が広がって楽しいかもしれない。でもそれは人から強制されることではないし、そうなりたかったら勝手に読むようになります。ただ、それが今じゃないというだけ。
もしかすると、読書以外のことには興味があるかもしれません。ちなみにわたしは自然科学の分野に興味アリでした。

本人がその気にならなければ無理強いしても逆効果。どうやらこれは「勉強」に関しても同じようです。

自分が読書好きだと、本を読まない人のことを理解しづらいかもしれません。また、読書が苦手だった人の中には、反面教師的に「子どもには本を読む子になって欲しい」と思って、家の中に本をいつでも読めるような環境を作りたいという方もいらっしゃいます。
本棚はいいとしても、中に並べる本は読む本人が選んだ物がいいですよね。

以前、私が敬愛するオーガナイザーの友人がこんなことを言っていました。

「子どもが読みたい本はバンバン買ってあげるようにしているの。漫画以外はね。」

すごくいい!押しつけじゃなく、本人の興味がある「読みたい本」を提供することができれば、親として「子どもの自主的な読書」を応援できるじゃないですか!
ということで、息子にはこんな風に読書を勧めています。

が、親に似てしまったのか今のところ本を読む気はないようです。

古後 静

古後 静

北欧ライフスタイル好きの収納空間プランナーです。住宅建築業界を経て、2011年より整理収納サービス提供。【整理収納】×【住宅設計】両視点から考える収納設計のTipsをご紹介します。丁寧な暮らしに憧れるのに「面倒くさい」が口癖の元リケジョ。ラクするための家事効率アップの仕組み作りが得意な反面、『日々の暮らし』を楽しむことにも挑戦中。

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